喉元過ぎても、熱さを忘れないように

楽しかったゴールデンウィーク、あっという間に終わってしまいまいましたね。高速道路の大渋滞のニュースが風物詩のようになっていますが、ゴールデンウィーク中は、車で遠出はしないと決めている我が家の恒例行事は、ミツバツツジが咲き誇る雷山~井原山(福岡県糸島市)の縦走登山。縦走と言っても、何度も登っている1000mにも満たない山なので、ほぼハイキング感覚のお手軽登山です。

5連休初日の5月3日、張り切って早起きして、おにぎりを握りながら、天気予報をチェック。曇り午後から晴れ、降水確率は午前・午後ともに0%、気温は夏日で暑くなりそう。「水を多めに入れて、雨具はジャケットだけでいいかな」と、ザックに詰める物を最終確認して、いざ出発。

春先の天候不順の影響か、例年ほど見事なミツバツツジのトンネルは見られませんでしたが、花を楽しみながらのんびり歩き、井原山山頂へ。「薄日が差して、ちょうどいい天気だね」などと言いながら、多くの人でにぎわう山頂でおにぎりを食べ、食後のコーヒーも飲み終わり、12時40分頃、山頂を後にして、再び雷山を経由しての下山開始。お気に入りの登山靴も足にフィットしてるし、「今日は良いペースで下れそう」と、足取り軽く縦走路を歩き始めて30分が経過した頃、ゴロゴロと不穏な音が。見上げると、空の色もいつの間にか怪しい感じに。この時、「0%なんだから、降っても大したことないよね」と高を括っていた私は、自然を甘く見ていた愚か者でした。

ほどなくして降り始めた雨は瞬く間にどしゃ降りとなり、唯一持参していた雨具のジャケットを着て、雷鳴とどろく中、ビクビクしながら先を急ぎました。まだ数回しか履いていない登山靴は、泥まみれで見る影もなくなり、上半身を除きずぶ濡れの状態に。そして、叩きつけるように降って来るのは、いつの間にか雨から雹に。雨具の上下、スパッツ、ザックカバー、防水のグローブ…どんなに道具を揃えても、実際に持って来なければ、何の意味もありません。せっかくのゴアテックスの靴も、防水のズボンやスパッツを着けていない状態では、中まで水浸しで、全く威力を発揮できない、そんな当たり前のことを、このような事態に陥って、初めて認識しました。

何とか無事に下山し、一息ついたところで、「こんなに大気が不安定なのに、降水確率0%はないだろう!」と、気象庁への怒りがメラメラと湧き起って来ました。一番悪いのは、山を甘く見ていた自分自身だと分かっちゃいるけどっていう感じです。

「転ばぬ先の杖」「用心に怪我なし」 山のみならず仕事でも失敗しないように、座右の銘としていきたいものです。

でも、やっぱり「喉元過ぎれば、熱さ忘れる」になりそうな嫌な予感が… 

 

2017年5月9日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : sasakihiroko